経理代行とは?
経理代行とは、自社の経理業務を代行業者に外注することです。税理士や公認会計士のような国家資格を保有している人が在籍している会社、または経理業務経験者のみで業務を行っている会社など色々あります。
特に中小企業は経理担当者が他業務と兼業している、または少人数であることが多いため経理代行の導入がおすすめです。次項で導入のメリット・デメリットをご紹介します。
経理代行のメリット
経理には日次、月次、年次の3種類の業務があります。日頃から作業が必要であり、業務の掛け持ちをしている場合は、本来優先すべき業務以外の作業に日々時間を費やすことになってしまうのです。
経理代行に依頼すれば、より必要な業務に注力できるようになり効率が上がります。もちろん代行サービスの利用料はかかりますが、経理担当者の人件費に比べると安価で済むケースがほとんどです。
場合によっては毎月10万円以上のコストカットが可能です。また、経理代行の場合はプロが担当します。
より正確な作業が時間をかけずに可能になり、税理士や公認会計士が所属している業者によっては税務相談もできるメリットもあります。
経理代行のデメリット
デメリットはほとんどないと言っても差し支えありませんが、内部資料を開示して代行依頼するため内部情報漏洩の可能性がゼロではないこと、また自社に経理作業の経験者がいなくなってしまうことがあげられます。
記帳代行とは?
記帳代行とは、日々のお金のやりとりを帳簿にする「記帳」を代行業者に外注することです。税理士事務所が行っているほか、専門の代行業者もあります。
記帳は収支の仕分けを正確に行って帳簿付けする必要があり、時間と手間がかかりがちです。社内業務の効率化のためにも、記帳代行はおすすめのアウトソーシングです。
こちらもメリット・デメリットをご紹介します。
記帳代行のメリット
とにかく時間や手間を削減できることが一番のメリットです。担当者が他の業務と兼業している場合は、本業に集中できるようになって生産性や効率が上がります。
また、記帳業務に不慣れな場合は仕分けのミスも発生しがちですが、記帳代行はプロが行いますのでミス発生率はかなり下がるでしょう。
記帳代行のデメリット
経理代行と同じく、自社でノウハウ蓄積が難しくなってしまう、情報漏洩の可能性がゼロではないことがあげられます。リアルタイムで仕分け入力の確認を行うのは難しいことが多く、業績の把握にタイムラグが生じることです。
経理代行サービス業者はそれほどポピュラーな存在ではないので、どのような業者なのかあまりよく知らない人も多いことでしょう。そのため、経理代行サービス業者の基本的な部分から順を追って説明していきます。
経理業務はどこに頼むべきなのか?
経理業務の代行を依頼できる相手にはいくつかの種類があります。どのようなところに頼むことができ、その中でおすすめはどこなのかを見ていきましょう。
クラウド型経理代行サービス
経理代行の依頼先として近年人気が高まりつつあるのが、クラウド型経理代行サービスです。「クラウド型」という名の通り、こちらはクラウドを利用して経理代行を行うサービスとなっています。
クラウド型の利点は、クラウド会計を利用するのでいつでもどこでも業績などをリアルタイムで確認できることです。他のタイプではリアルタイムの確認は基本的には不可能であるため、この点はクラウド型ならではの強みといえます。
また、銀行のデータなど各種データとの連携が可能な点もクラウド型ならではの優れているポイントです。連携ができることで手間を減らせるうえに、データの正確性も高まるため、クラウド型は効率と正確性に優れたタイプだといえるでしょう。
経理代行専門サービス
経理代行専門サービスは、経理代行のみを専門で行うサービスのことです。経理代行といっても、具体的にどのようなことを行ってくれるのかあまり想像が付かないかもしれません。
経理という業務は非常に幅広い作業内容を含む言葉であり、業者によって代行してくれる業務のバリエーションは違っていますが、ほとんどの業者が共通して行ってくれるのは、記帳業務・給料計算業務・年末調整業務・決算/申告業務・売掛金/買掛金管理業務などです。どの業務もかなり手間がかかることなので、代行してもらえることで作業の効率化につながります。
経理業務の代行に費用をかけることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、経理代行専門サービスのほとんどは良心的な料金設定になっています。費用についてはそれほど心配することはありません。
税理士
経理業務の代行は税理士に依頼することもできます。多くの税理士は経理代行サービスを提供しているので、税理士に頼むことも決して悪い選択ではありません。
税理士に依頼する場合の利点は、税務相談が行えることです。税務相談は税理士にしかできないことなので、経理業務のなかでも特に税務関連のことに重きを置いており、代行を依頼したいと考えているのであれば、税理士に相談するのが一番かもしれません。
ただし、税理士に依頼すると他に依頼するよりも費用がかさんでしまう傾向があることには注意が必要です。そこまで費用は気にしないならよいですが、なるべく安く済ませたい人には税理士という選択肢はおすすめできないのが実状です。
おすすめは経理代行専門サービス
三種類存在する経理代行を依頼できる相手のなかで、最もおすすめなのは経理代行専門サービスです。費用が比較的安く、柔軟に対応してもらえることも多いため、一番バランスのよい選択肢といえます。
クラウド型や税理士ならではの利点に惹かれる気持ちも分かりますが、その二つには、クラウド上で作業を行うため、人の手による確認を行う場合と比べると少し危険を伴ううえに、費用が少し高めなどそれぞれ違った難点があります。そういった事実を踏まえて総合的に見ると、経理代行専門サービスが一番のおすすめになるというわけです。
- クラウド型経理代行サービスは、クラウド上でデータの確認などが行えるサービス
- 経理代行専門サービスは経理業務の代行だけを専門的に行うサービス
- 税理士にも経理代行を依頼することができる
- 総合的に見て一番おすすめなのは経理代行専門サービス
経理代行サービスのメリット・デメリットは?
経理代行サービスにはさまざまなメリットが存在します。同時にデメリットも存在しているため、両面から経理代行サービスについてより詳しく知っていきましょう。
経理代行サービスのメリット
経理代行サービスの利点は、人件費を大きく削減できることです。経理を自社内で行っている場合、経理担当者に対して支払う給与や福利厚生などの費用がかかり、ただ経理を行うためだけになかなか大きなコストがかかってしまうことも少なくありません。
しかし、代行サービスを利用することで、必要となるのはサービスの利用料金のみになります。スタッフを雇うわけではないので、福利厚生や社会保険などの費用がかからず、コストを大幅に削減できる可能性が高くなります。
また、ミスが少なくなることが期待できるのも、代行サービスを利用する利点のひとつです。経理代行サービス業者のスタッフは経理業務に関するプロなので、ミスを犯してしまう確率は限りなく低くなっています。
加えて、それまでよりしっかり本業に取り組めるようになるという利点も存在します。経理業務を専門に行う社員がいる場合はともかく、そうではなく、経理業務にあまり精通していない社員が必要に迫られて経理を行っているケースも多いのは事実です。
そういった場合、経理を任せられている社員は、経理業務を行う場合のみ、本業を一旦保留にして経理をすることになってしまいます。そうなると、経理にリソースを割けば割くだけ会社の業績が悪くなることにもなりかねないので、少し危険です。
経理代行サービスを利用すれば、そのような事態に陥ることもありません。すべての社員が、しっかり自分の本来の業務に集中し続けることができます。
経理代行サービスのデメリット
経理代行サービスのデメリットとして挙げられるのは、情報漏えいが起きてしまう可能性が生まれることです。経理代行サービスを利用するためにはどうしても外部の人間に社内の重要なデータを提出しなければならないので、そのデータが万が一悪用されてしまうと、重大な情報漏えいが発生してしまうこともあるわけです。
滅多にそのようなことはないでしょうが、100%ありえないと言い切ることもできません。経理代行サービスを利用する際は、情報漏えいの危険性を常に意識しておく必要があります。
もう一つ、代行サービスの難点となるのが、経理業務のノウハウを社内に蓄積することができないという点です。自社で経理業務を行う場合、どのように業務を行えば効率がよくなるのかというようなノウハウを年々蓄積していくことができますが、代行を利用する場合にはそれができません。
経理業務は、それぞれの会社独自の方法で行わなければいけない場合も往々にしてあります。代行を頼むにあたって毎回そうしたことを伝えなければならないのも少し手間なので、ノウハウを自社内に蓄積していきたい場合は、代行はあまりおすすめできない選択肢になるといえるでしょう。
デメリットもあるがメリットのほうが多い
デメリットも確かにいくつかありますが、経理代行サービスにはそうしたデメリットを補って余りあるメリットの数々が存在します。デメリットの部分を許容することが不可能なのであれば仕方ないですが、もし許容することができるのなら、経理代行サービスはとても重宝するサービスとして長く利用していけることでしょう。
- 人件費を削減でき、ミスが少なくなることも期待できる
- すべての社員がより本業に集中できるようにもなる
- 情報漏えいの可能性があるのは否定できない
- ノウハウの蓄積が不可能なのも難点
- デメリットがないわけではないが、メリットのほうが圧倒的に多い
経理担当者の突然の退職・・・どうする?
経理担当者が突然退職するリスク
ある日突然、経理の担当者が退職してしまうと、どのようなことが起きるのでしょうか。最初に発生するのが、残されたスタッフの業務負担増加という問題です。
基本的にオフィスには完全に暇な人はいないため、誰か一人が退職してしまうと、退職した人の業務は他のメンバーが引き受けなければなりません。
もし、経理担当者が一人しかいなければ、会社は大きなダメージを受ける可能性があります。なぜなら、経理は毎日のお金をあつかう重要な部門であるため、支払いなどが停滞する恐れがあるからです。そうなると、取引先の信用を失う恐れがあります。
後任を育成するのにも時間がかかります。少なくとも、後任が配属されて仕事を覚えるまでの間、経理部門のスタッフ全体の負荷が強まってしまいます。
退職により欠員が発生すれば、新たな人材を募集しなければなりません。求人広告のコストや採用までの時間も必要です。しかも、これだけコストをかけて募集したにもかかわらず、会社との相性という問題もあり、100%定着するという保証もありません。
業務が属人化されていれば、引継ぎがより困難になります。業務の属人化とは、業務の進め方や進捗状況などについて担当者しか把握していない状態のことです。その人しかできない業務の場合、引継ぎが困難になります。
経理担当者の突然の退職への備え
会社側が経理担当者の突然の退職に備える方法は2つあります。1つ目は業務の属人化を見直し、業務マニュアルを作成する方法です。誰かひとりの能力や経験に頼るのではなく、誰がやっても同じように業務が進むようマニュアル化を実施すれば、突然の退職があっても速やかに他の人が引き継ぐことができます。
また、突然の退職に備えて人員の余裕を作っておくことも大事です。採用や他部署からの人事異動などを行い、経理担当者が空白にならないよう、複数の人に経理を担当させておくとよいでしょう。
経理代行の利用もリスクヘッジとして有効
業務マニュアルを作成しても、人員の補充に気を付けていても、突然の退職による影響を完全に無くすことはできません。そんなときに検討するのが経理代行です。
経理代行によって、経理部門の業務をアウトソーシングします。外部の会社に経理業務を委託することと考えてもよいでしょう。経理代行への依頼であれば、社内のだれかに依存せずとも、会社の業務を進めることができます。
加えて、これまでできなかったサービスの利用も可能となります。契約によっては、試算表のデータや経営判断に必要なデータの提供を求めることも可能です。
経理代行サービスへ業務範囲は?
経理代行サービスは果たしてどこまで業務の代行を行ってくれるのかが気になる人もいると思います。どんな業務が経理代行サービスの業務範囲に含まれているのでしょうか。
日常業務
日常的に行う業務で経理代行サービスに代行を依頼できることは、記帳や領収書・レシートの整理などです。記帳業務では、おもに会計ソフトなどを使って、日々行っている取引を帳簿に付けてもらえます。
領収書・レシートの整理は、領収書などを郵送すれば保管しやすいように整理してくれるのが一般的です。どちらの業務も、本業に集中するのを妨げる面倒な作業のため、代行サービスに依頼すれば代わりにやってもらえる点は非常に便利です。
月次業務
日常的な業務で経理代行サービスに依頼できることは上記で紹介した業務がほとんどですが、月次業務の場合はもう少し多くなっています。給料計算・売掛金や買掛金の管理・試算表の作成などを依頼できるため、毎月発生してしまう事務作業の負担を軽くすることが可能です。
経理代行サービスの給料計算に関しては、まず従業員の月ごとの給料を計算してくれます。さらに、算定基礎届の作成や、労働保険の年度更新などまで任せられるため、経理代行サービスを利用すれば、給料計算にまつわる事務作業からも完全に解放されることでしょう。
売掛金や買掛金の管理について経理代行サービスが代行してくれることは、売掛金の入金漏れや買掛金の支払い漏れの確認です。どちらも万が一漏れがあると一大事となってしまうため、入念にチェックしなければならず、とても労力が必要になりますが、経理代行サービスに依頼すればその必要もなくなります。
試算表の作成においても、経理代行サービスはすべての作業を完全に代行してくれます。ただし、税理士と顧問契約を結んでおかないと作成してもらえない場合があるので注意しましょう。
年次業務
年次業務についても経理代行サービスに依頼することができます。毎年手を煩わされてしまう大変な業務も、経理代行サービスに依頼すればほとんど労力を使わずに終わらせることが可能です。
経理代行サービスに代行を頼める年次業務は、二種類存在します。それは「年末調整業務」と「決算・申告業務」です。
年末調整業務は、源泉所得税の還付額や徴収額の計算を経理代行サービスに代行してもらえます。従業員が少ない場合であればそこまでの負担ではありませんが、従業員が多い会社の場合、上記のような計算をすることはとても大変な作業となります。
毎年、年末になると源泉所得税の計算に追われてしまって困っていた人は、ぜひ経理代行サービスを利用してみてください。便利なうえにコストもかからないので、以降は毎年年末が近づいてきても大変な作業のことを思って気が重くなってしまうことがなくなります。
決算・申告業務で経理代行サービスが代行してくれるのは、決算書や税務申告書の作成と税務申告です。決算申告を行うにあたっての税務相談などもできる場合があるため、決算や申告業務についても経理代行サービスに完全に委託できます。
- 記帳や領収書・レシートの整理などの日常業務を委託できる
- 給料計算・売掛金や買掛金の管理・試算表の作成などの月次業務の委託も可能
- 年末調整や決算・申告などの年次業務も代行してもらえる
経理代行で依頼できない業務は?
便利な経理代行サービスですが、中には代行できない業務もあります。経理代行サービスで依頼できない主な業務は以下の3点です。
・資金調達支援(予算の調達、銀行との交渉)
・予算管理(予算に関する軌道修正などの管理業務)
・資金運用(投資やM&Aに関する資金運用)
ここで共通しているのは、財務関係の仕事であるという点です。経理代行とは、経理に関する作業を担う仕事のため、現金を実際に扱う財務の仕事は依頼できません。
ただし、税理士と顧問契約を結んでいれば可能です。財務関係の仕事も依頼したい場合は、経理代行もしてくれる顧問税理士との契約を検討してみてください。
記帳代行サービスに必要な書類は?
自分の会計記録をすべて任せられる便利な代行サービスですが、実施にはさまざまな書類が必要です。特に記帳はひとつひとつの細かいところまで配慮しなければなりません。それでは、記帳代行にはいったいどのような書類が必要なのでしょうか?
①現金の入出記録が分かる書類
まず、記帳代行で必要なのは領収書や現金出納帳など、現金の入出が分かる書類です。現金出納帳は会社のお金を入出した記録書のことを指し、領収書をもとに作ってもらうこともできます。
②預金収支が分かる書類
記帳代行には通帳コピーや振込明細など、預金の収支が分かる書類が必要になります。インターネット上で預金を管理している方は、あらかじめ印刷して控えるようにしましょう。
③売り上げに関する書類
記帳代行では出費だけでなく、売り上げに関する書類も重要になります。その中でも代表的な売上管理表は、請求書の控えを渡して代わりに作ってもらうこともできます。
④その他の書類
これらの情報以外に、毎月かかる固定費やクレジットカードの明細などが必要です。従業員を雇っている方は賃金台帳や支払い管理表など、「だれにいくら支払ったのか」という情報を用意しなければなりません。
経理代行業者に求めるものは?経理業務担当者にWEBアンケート!
経理代行サービスを利用することで日常業務から月次業務、さらには年次業務まで経理担当者が行ってきたさまざまな業務を、すべて一手に任せることが可能になります。
しかし経理代行業者と一口に言っても、そのサービスのクオリティや費用面には違いがあり、何を求めるかで見るべきポイントは変わってくるでしょう。
そこでここからは、代行サービスを検討している経理担当者の方々にWEBアンケートを実施し、特に重要視しているポイントを挙げてもらいました。ぜひ経理代行サービスを選ぶ参考にしてみてください!
選択肢の中で1番多く選ばれたポイントは「費用面(30%)」でした。経理代行サービスを依頼するうえでのメリットに人件費の削減も挙げられますが、その代わりのサービスが高額すぎては本末転倒です。
経理代行として一定のクオリティがあることは前提に、その中でなるべく経費を削減できるコストパフォーマンスの高い業者が特に求められているようですね。
2番目に多く選ばれたのが「セキュリティ面(24%)」です。経理の仕事では企業に関するデータのほか、社員ひとりひとりの個人情報を数多く扱っています。
つまり重大なデータを代行業者、いわば外部に預ける形になるわけですから、情報漏洩などのトラブルが起こるリスクも視野に入れておかなくてはなりません。そのような側面があるからこそ、セキュリティ面を重要視する方が多いのではないでしょうか。
3番目に多く選ばれたのが「業務のスピードや柔軟性(19%)」です。経理は正確性が最も大切なことはもちろんですが、そこにスピーディな作業がプラスされれば、全体の進行にも余裕が生まれるでしょう。
また、依頼後の変更点などに対応可能な柔軟性も求められるポイントのひとつです。対応範囲は業者ごとに大きく異なる部分なので、事前に質問しておくことができるとスムーズでしょう。
その他には「担当の専門性(16%)」が挙げられていますね。経理業務は専門知識や経験が必要不可欠ですので、どの程度専門性があるのかは、重要な指標と考えている方が多いようです。
そしてアンケートでも「口コミや評判(11%)」とあるように、インターネットで情報を集めることも大切になってきます。次の見出しでは「経理代行サービスの選び方・選ぶときのポイント」について詳しく解説していますので、ぜひ最後までしっかりチェックしていってくださいね!
経理代行サービス業者の選び方は?
経理代行サービスはとても人気があるため、業者の数も種類も非常に豊富です。あなたに合った業者を確実に見つけるために、選ぶときのポイントを最後に確認しておきましょう。
適切な料金設定になっているか
経理代行サービスの料金は、業者によって違っています。どの業者を選ぶかで経理にかかる費用が変わってくるため、業者選びをするときは料金をしっかり確認しなければいけません。
とにかく安く抑えたいときは料金の安い業者に絞って探せばよいですが、その場合、あなたの求めているサービスを提供している業者がなかなか見つからず、探すのに時間がかかってしまう可能性があります。確かに高いよりは安いほうが利用しやすいためおすすめではあるものの、求めているサービスを提供しているのか否かなど、そのほかの要素も加味して考えつつ、最適な料金設定になっている業者を探すことがベストな選び方です。
セキュリティ面が信頼できるかどうか
経理代行サービスにはいろいろなものがありますが、どんなサービスを利用する場合でも、基本的にこちらの重要なデータを業者に渡さなければいけません。経理代行サービスはそうした特性を持っているサービスなので、「経理代行サービスのデメリット」という部分でも述べたように、利用する際は情報漏えいが起きてしまう可能性があります。
そのため、セキュリティ面がしっかりと信頼できるものになっているのかどうかも必ずチェックすべきポイントだといえます。データの受け渡しに関して暗号化などの技術を活用しているか、スタッフのセキュリティに関する意識はどのくらい高いかなど、セキュリティ面のチェックも怠らないようにしましょう。
専門性の高さはどのくらいか
経理業務を行うためには、さまざまな専門的知識や経験を持っている必要があります。代行サービス業者を選ぶ際は、その業者の専門性の高さがどのくらいなのかも確かめましょう。
業者によって在籍しているスタッフはもちろん違うので、専門性の高さも業者ごとに自然と違ってきます。専門性が高い業者に依頼すれば、それだけ確実な仕事をしてもらえることが見込めるため、業者に問い合わせをするときなどには、ぜひ専門性がどのくらいのレベルなのかを確認するようにしてみてください。
対応スピードはどうか
対応スピードも業者によって差が生まれやすいポイントです。あまり早すぎるのも丁寧さの面で不安が生まれてしまうため考えものですが、対応スピードの早い業者を選ぶことでその他の業務をよりスムーズに進行できるようになるため、できるだけ素早く対応してくれる業者を選んだほうがよいといえます。
柔軟性はあるか
決まりきった対応ではなく、柔軟な対応ができるかどうかも見ておいたほうがよいポイントのひとつです。会社はいつまでもずっと変わらないものではなく、日々変化していくため、その変化に応じた対応をしてもらえるかどうかも、業者選びをする際には重要になります。
取引が増えたり、従業員が多くなったりすると、経理業務にも大きな影響が出てきます。そういったことが起こってもサービス内容を変えてもらうことができないとなると、別の業者に乗り換えざるを得なくなってしまいかねないので、事前にどこまで柔軟な対応をしてもらえるのかもチェックしておきましょう。
- 料金設定が適切になっているかは要チェック
- セキュリティ面のしっかりしている業者が安心
- 専門性の高さも重要なポイント
- 対応スピードがなるべく早い業者もおすすめ
- 柔軟性がある業者なら会社の変化に対応してくれる
経理業務の代行依頼はサービス業者の選定が重要!
経理業務を代行してくれる専門業者はとてもたくさん存在しますが、どの業者を選んでも同じ結果が得られるわけではなく、選ぶ業者によってもたらされる結果は変わります。あなたの期待しているような結果を得るためには、自身の目的に合った業者の選定をすることが非常に重要です。
目的にぴったり合った業者を選び出すことができれば、業務の進行によい影響が生まれて、業績が大幅に上がることも見込めます。ぜひ、当サイトの情報を活用して、経理代行サービス業者を探してみてください。
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