経理の人手不足が深刻化している!?その理由と解決策をご紹介!
経理の求人を出したのに、なかなか優秀な人材が集まらなくて困った経験はありませんか?お金を任せる重要な部署だけに、豊富な知識を持っている人材に来てもらいたいと思っている企業も多いでしょう。とくに地方における経理の人手不足は深刻です。そこで今回は、経理が人手不足になる理由と人手不足を解消するための方法について解説します。
経理が人手不足に陥っている理由
人気の事務職にもかかわらず、なぜ経理は人手不足に陥っているのでしょうか?その理由を見ていきましょう。
労働人口の減少
人手不足の原因は、単純に労働人口が減少しているというのも一因でしょう。総務省がまとめた資料によると、2050年には労働人口が約2,123万人も減少すると予測されています。全体的に労働力が減少しているなか、経理を希望する優秀な人材を獲得するのはますます難しくなるでしょう。
ネガティブイメージ
デスクワークが中心となる経理は、その業務の性質から「暗い」「ルールが細かく厳しい」などのネガティブなイメージを持たれがちです。それに加えて将来AIに取って代わられるという見方も強く、その懸念から経理離れが進んでいるという一面があります。
専門的な知識が必要
経理には簿記などの専門的な知識が必要です。そのうえ会計基準や税法は毎年のように改正され、その都度知識のアップデートをしなくてはなりません。近年では電子商取引やインボイスなど新たなシステムの導入により、さらなる知識やスキルが必要になります。このように年々業務が複雑化しているため、専門的な知識が豊富にある優秀な人材を確保するのが困難になっています。
地方の経理の人手不足が深刻化している
地方の人手不足はより深刻です。その理由を解説します。
大都市へ人口流出
国連の調査によると、東京の人口は2025年まで世界第1位と予測されており、都市圏への人口流出がとまりません。このため、経理だけでなく地方における働き手の確保が難しくなっているのです。
採用に関する予算の削減
地域産業が活性化されなければ、当然のことながら業績が上がりません。そうなると求人募集するための予算の捻出が難しくなり、優秀な人材を集められないといった問題があります。
後任者探しが難しい
家庭の事情や健康上の理由で長年勤めていた社員が退職したとしても、後任者がなかなか見つからないといったケースも発生します。
求人形態の多様化
インターネットを使いこなす若い世代は、求人サイトを利用する人も多いでしょう。時節柄、オンライン面接を希望する人も増えています。今はインターネットで条件のよい求人情報を入手しやすくなっているので、そういった新しい求人システムの知識も必要になってくるでしょう。
経理の人手不足により生じる問題
ここでは経理の人材不足が深刻化することで、起こりうる問題点について解説します。
離職者が増える
人手不足になると、決算期や年末調整時期などの繁忙期を少人数で乗り越えなくてはなりません。そのために残業時間が増えたり休みが取れなかったりするなど労働環境が悪化し、ストレスで退職する人が増える可能性があります。
ミスや不正が増える
経理はお金の流れを正確に把握しなければならない部署なので、ミスや不正は許されません。大きなミスをしてしまった場合、脱税が疑われたり税務上の厳しい指導が入ったりする可能性があり、結果的に組織全体の信頼を失墜させてしまうことにつながります。そうならないためにも、充分な人手の確保が必要になるのです。
人手不足を解消するなら経理代行がおすすめ
もしも必要な人材が集まらないのなら、経理代行サービスを利用することをおすすめします。経理代行とは、その名の通り経理業務を外部に委託するサービスのことです。
依頼できる主な業務内容としては「記帳業務」「給料計算業務」「年末調整業務」「決算・申告業務」「売掛金・買掛金管理業務」など多岐にわたります。経理代行を利用することで、どんなメリットがあるのか紹介します。
本業に集中できる
人手不足に陥っている会社の中には、社員が本業と経理を兼務しているところも多いでしょう。それではオーバーワーク気味になり、本業で充分なパフォーマンスができないばかりか経理上の大きなミスを誘発しかねません。経理代行を利用することで、社員は本業に集中でき業績アップが期待できます。
人件費の節約
経理代行を利用することで、専門的な知識を持つ経理担当者を雇用する必要がなくなります。新卒者を雇用した場合、経理のできる人材として育てる必要があり、そのコストだけでも年間数百万かかります。
経理代行に依頼すると、サービス内容にもよりますが、年間数十万で済むケースもあるので人件費の削減につながるでしょう。
正しい経営判断ができる
経理代行のスタッフは、経理に関する豊富な知識とノウハウを有しています。経営者は毎月の財務状況などをスピーディーかつ適切に把握できるので、迅速に正しい経営判断ができるでしょう。
まとめ
以上、人手不足が深刻化している経理の問題点について紹介しました。ただでさえ少子高齢化で人材不足が深刻な日本で、専門的な知識を持った優秀な経理の人材を見つけるのは難しくなります。雇用するにも人件費や社員教育でコストがかかります。もし経理をする人手が足りないときは、経理代行を依頼してみるのもおすすめです。コストの削減にもなるうえ、経理のプロに依頼することで安心して本業に専念できます。